刻々と進む古代出雲研究
松江市内のいわゆる近代建築にまつわる物語を建築士の著者が豊富な知識と資料からひも解いていきます。
「建物や建造物はそれが存在する過程、そして歴史を紡いでいく過程において、様々な人物や歴史的な事件とのかかわりを持ちながら、そしてそれらを見つめながら、まちに存在しています。(中略)そのように紡ぎ出された物語こそまちの歴史を語るものであり、残していくべきものだと思うのです」(はじめにより)
商品番号:L16
山陰文化ライブラリー18
松江の近代建築−明治・大正・昭和 記憶のまちかど
足立正智(著)
本体価格:1,200円+税
〈主な内容〉
- 焼かれた県庁の物語/ある夜、県庁に火がかけられた
- 乱立した銀行の物語/様々な種類の銀行が発生した
- 学校は地域の誇り/燃えた教育者たち
- 医療の近代化と伝染病との闘い/感染病は水の悪い松江を苦しめた
- 線路は西へ 鉄道の発展と軍隊/鉄道の延伸は輸送交通の発展と軍隊
- 水の都は水との闘/バルトン先生と後藤新平
- 商家の近代 新しい時代の模索/ロンドンのデパートを夢見た男
- 起死回生の大陸進出 山陰道産業の物語/朝鮮進出の時代
- 大橋架け替えと人柱/ハーンは14代15代大橋を見ていた
- 松江警察署の物語/幼稚園になっていた初代松江警察署
- 美保関灯台の誤解/国の威信をかけた灯台技師たち
- インフラ整備と松江市役所/まちの灯はガスから電気へ
- 障がい者救済と教育に生涯をささげた兄妹/福祉の目覚めと愛隣会館
- 松江城大公園化構想/廃城を免れた松江城の公園化
- うつろいの歓楽街とギャンブル/楽山から始まる庶民の娯楽
- 皇太子は馬車に乗って/嘉仁親王山陰行啓と興雲閣
- 芸術への冒険・県庁周辺施設整備/田部長右衛門知事が進めた芸術都市
- 近代化と格闘した棟梁た/今に残る近代和風建築
- 開拓者たちの冒険/北海道に向かった神主たち
- 軍隊が松江にやって来た/歩兵第63連隊の駐屯
- 松江市街図の変遷/埋め立てによって広がった松江
|